フードデリバリーを始めたいけれど、メニューの価格をどう設定すればいいのか分からない。店内と同じ価格では赤字になりそうだし、高すぎるとお客様に選んでもらえない。そんな悩みをお持ちではありませんか。

デリバリープラットフォームでのメニュー価格設定は、店舗の売上を大きく左右する重要なポイントです。価格設定を誤ると、注文は入っても利益が残らない、あるいは価格が高すぎて注文が入らないという事態になりかねません。

この記事では、フードデリバリー導入支援を行うLTTが、これまでの現場経験をもとに、メニュー価格設定の考え方と実装時の注意点を実務的に解説します。何から考え始めればいいのか、どんな調整が必要なのか、開始後にどう見直していくのか、具体的にお伝えします。

デリバリーのメニュー価格設定が難しい理由

デリバリーのメニュー価格設定は、店内飲食とは異なる要素を考慮する必要があります。まずは、なぜ価格設定が難しいのか、その背景を理解しておきましょう。

プラットフォーム手数料がかかる

フードデリバリープラットフォームを利用すると、注文金額に対して手数料が発生します。この手数料は決して小さくない金額であり、店内販売と同じ価格設定では利益が大幅に減少してしまいます。

店内での販売では得られていた利益が、デリバリーでは手数料として差し引かれるため、その分をどこで補うのかを考える必要があります。

容器代や梱包資材のコストが発生する

デリバリーでは、料理を配達するための容器や梱包資材が必要です。店内飲食では発生しないこれらのコストも、価格設定に反映させる必要があります。

容器代は一食あたりで見ると小さく感じるかもしれませんが、積み重なると大きな負担になります。特に汁物や温度管理が必要な料理では、容器にこだわる必要があり、コストも高くなりがちです。

お客様の価格感覚とのバランス

一方で、価格を上げすぎるとお客様に選んでもらえなくなります。デリバリーを利用するお客様は、複数の店舗を比較しながら注文先を決めています。周辺の競合店と比べて極端に高い価格設定では、注文が入らない可能性があります。

コストを回収しつつ、お客様に選んでもらえる価格を見つけることが、デリバリーの価格設定の難しさです。

メニュー価格設定の基本的な考え方

実際に価格を設定する際は、どのような手順で考えればいいのでしょうか。ここでは、基本的な考え方をステップごとに解説します。

まずは原価とコストを正確に把握する

価格設定の出発点は、正確なコスト把握です。料理の食材原価だけでなく、容器代、梱包資材、人件費(調理・梱包にかかる時間)を含めて、一食あたりのコストを計算します。

特に容器代は見落としがちなポイントです。メニューごとに必要な容器が異なるため、それぞれのメニューで実際に使う容器の金額を確認しておきましょう。

手数料を含めた利益計算をする

次に、プラットフォームの手数料を差し引いた後に、どれだけの利益が残るのかを計算します。手数料率はプラットフォームによって異なりますが、この手数料を考慮せずに価格設定すると、予想以上に利益が残らないという事態になります。

例えば、店内価格が1,000円のメニューがあったとします。手数料を引いた後に、容器代や人件費を含めたコストを差し引いて、どれだけの利益が残るのかを確認してください。もし利益がほとんど残らないようであれば、価格の見直しが必要です。

デリバリー向けの価格を決める

コストと手数料を踏まえて、デリバリー用の価格を設定します。多くの飲食店では、店内価格に対して一定の金額を上乗せする形で設定しています。

ただし、上乗せ金額は一律ではなく、メニューごとに異なる考え方が必要です。原価率の高いメニュー、容器代が高いメニュー、調理や梱包に手間がかかるメニューは、より多くの調整が必要になります。

実装時に注意すべきポイント

価格の考え方が決まったら、実際にプラットフォームに登録する段階です。この実装時にも、いくつか注意すべきポイントがあります。

メニュー構成を見直す

すべての店内メニューをそのままデリバリーに載せる必要はありません。デリバリーに向かないメニュー(配達中に品質が落ちやすいもの、容器代が高額になるもの)は、思い切って除外することも検討してください。

デリバリー専用のメニュー構成を考えることで、利益を確保しやすくなります。人気メニューを中心に、配達に適したものを選んで掲載するという考え方も有効です。

セットメニューや最低注文金額を活用する

単品だけでなく、セットメニューを用意することで、客単価を上げる工夫ができます。セットにすることで容器をまとめられる場合は、コスト削減にもつながります。

また、プラットフォームによっては最低注文金額を設定できます。配達の手間やコストを考えると、ある程度まとまった注文のほうが効率的です。最低注文金額を設定することで、一件あたりの売上を確保しやすくなります。

管理画面での価格変更方法を理解しておく

Uber Eats、Rocket Now、出前館などの主要プラットフォームでは、加盟後に管理画面からメニュー価格を変更できます。開始後に価格の調整が必要になったときのために、管理画面での変更方法を事前に理解しておくことが大切です。

LTTでは、導入後のサポートとして、使い方を覚えてもらうまで伴走し、メニュー価格の変更や管理画面の使い方をサポートしています。使いこなせるようになることで、自分で柔軟に調整できるようになります。

運用開始後の価格調整と見直し

メニュー価格は、一度設定したら終わりではありません。運用を開始した後も、売上状況や注文データを見ながら、継続的に見直していくことが重要です。

注文データから人気メニューを把握する

運用を始めると、どのメニューがよく注文されているかのデータが蓄積されます。人気のあるメニューとそうでないメニューを把握することで、価格設定の妥当性を確認できます。

価格が適切であれば注文が安定して入りますが、価格が高すぎる場合は注文が伸びません。逆に、人気が集中しているメニューは、価格を少し調整しても注文が大きく減らない可能性があります。

利益率の低いメニューを見直す

注文は入っているものの、利益がほとんど残らないメニューがあるかもしれません。そうしたメニューは、価格の見直しか、メニューからの除外を検討する必要があります。

特に、容器代が想定より高くついているメニューや、調理・梱包に時間がかかりすぎているメニューは要注意です。コストを再確認し、価格に反映させるか、メニュー構成そのものを見直しましょう。

季節や状況に応じた柔軟な調整

食材の仕入れ価格が変動したり、容器の価格が変わったりすることもあります。こうした変化に応じて、価格を柔軟に調整していくことが大切です。

また、周辺の競合店の価格も定期的にチェックしておくと、自店の価格設定が適切かどうかの参考になります。市場の動きに合わせて、必要に応じて調整していきましょう。

LTTでは、導入後も継続してフォローを行い、開始後の売上状況や課題を確認しています。価格設定についても、これまでの知見をもとに簡単にアドバイスしていますので、困ったときはご相談ください。

価格設定で失敗しないための心構え

最後に、価格設定を進める上での心構えをお伝えします。

完璧を目指さず、小さく始めて調整する

最初から完璧な価格設定を目指す必要はありません。まずは計算した価格でスタートし、運用しながら調整していくという姿勢が大切です。

デリバリーは、データが見える化されているため、改善のための情報が得やすいビジネスです。開始後のデータを見ながら、少しずつ最適な価格を見つけていきましょう。

利益を確保することを忘れない

デリバリーを始める目的は、売上を増やすことだけでなく、利益を確保することです。注文を増やしたいからといって、利益が出ない価格設定では意味がありません。

価格を下げることは簡単ですが、一度下げた価格を上げるのは難しいものです。最初から利益をしっかり確保できる価格設定を心がけてください。

分からないことは相談する

メニュー価格の設定は、慣れるまでは難しく感じるかもしれません。何から始めればいいか分からない、計算方法が合っているか不安、という場合は、サポートを活用することをおすすめします。

LTTでは、Rocket Now、Uber Eats、出前館の主要3プラットフォームに対応し、店舗の状況に合わせて最適なプラットフォームを提案しています。メンバーの多くはデリバリープラットフォームの運営会社で店舗のサポートや開拓を経験した人で構成しており、現役のドライバーや飲食店の経営を経験した人も対応しています。これまでに携わった導入の累計は1,000件を超えており、そうした現場の知見をもとにアドバイスを行っています。

よくある質問

Q1. 店内価格と同じ価格でデリバリーを始めることはできますか?

できますが、利益が大幅に減少する可能性が高いです。プラットフォームの手数料や容器代が発生するため、店内と同じ価格では利益がほとんど残らないか、赤字になることもあります。コストをしっかり計算した上で、デリバリー向けの価格設定を行うことをおすすめします。

Q2. メニュー価格は開始後にも変更できますか?

はい、変更できます。Uber Eats、Rocket Now、出前館などのプラットフォームでは、管理画面からメニュー価格を変更できます。運用を開始した後も、売上状況や利益率を見ながら、必要に応じて調整していくことが大切です。LTTでは使い方を覚えてもらうまで伴走し、価格変更や管理画面の使い方もサポートしています。

Q3. 他の店舗と比べて価格が高いと注文が入らないのでしょうか?

価格は注文数に影響しますが、すべてではありません。料理の魅力、写真の質、レビューなど、他の要素も重要です。ただし、周辺の競合店と比べて極端に高い価格設定では、選ばれにくくなる可能性があります。適切な価格帯を見つけるためにも、開始後のデータを見ながら調整していくことが大切です。

Q4. どのメニューをデリバリーに載せるべきか迷っています

すべてのメニューを載せる必要はありません。配達に適したメニュー(温度や見た目が保たれやすいもの)、人気のあるメニュー、利益率の高いメニューを中心に選ぶことをおすすめします。メニュー数は多すぎず少なすぎず、10〜20品程度から始めて、運用しながら調整していくと良いでしょう。

Q5. 容器代を抑える方法はありますか?

容器を共通化できるメニュー構成にする、まとめ買いでコストを下げる、セットメニューで容器を減らすなどの工夫があります。ただし、容器の品質を下げすぎると料理の品質が保てず、レビューに悪影響が出る可能性もあります。コストと品質のバランスを考えながら選んでください。

まとめ・ご相談について

フードデリバリーのメニュー価格設定は、店舗の売上と利益を左右する重要な要素です。プラットフォームの手数料や容器代などのコストを正確に把握し、利益が残る価格を設定することが基本です。完璧な価格設定を最初から目指すのではなく、まずは計算に基づいた価格でスタートし、運用後のデータを見ながら調整していく姿勢が大切です。

LTTでは、フードデリバリーの導入から運用まで一貫してサポートし、飲食店オーナーが本業に集中できる環境をつくっています。相談から導入まで無料でサポートしており、初回相談・申請手続き・初期設定まで、費用の心配なくご相談いただけます。

担当者が直接お伺いし、現場に合わせた提案を行います。導入後も継続してフォローし、使い方を覚えてもらうまで伴走します。メニュー価格の設定や管理画面の使い方についても、サポートしています。

書類が揃っていてメニューが決まっていれば、お問い合わせから最短で2週間でスタートできます。何から始めればいいか分からないという方も、お気軽にご相談ください。サイトのフォームから「加盟希望の飲食店様」を選んでお問い合わせいただけます。通常2営業日以内に返信いたします。

デリバリーの導入や価格設定でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。店舗の状況に合わせて、最適なプラットフォームと価格設定をご提案します。