デリバリーの注文が伸びないときに見るところ
開店後の見直しの順番

この記事のポイント
- まず、注文数・お店のページが見られた数・評価・受けられなかった注文の4つを確かめます
- 見直しは、営業時間 → メニュー構成 → 写真と商品名 → 価格 → 容器と梱包 → 評価とレビューの順に進めます
- 1つ直したら、しばらく数字を見てから次へ進むと、何が効いたのかが分かります
- 開店から3ヶ月は、たとえば週に1回、数字を見て写真やメニュー、オファーや広告を小さく直していきます
- 3ヶ月後は、特典の期間が終わって加盟店手数料が変わるので、原価と加盟店手数料を比べ直して価格を見直します
デリバリーを始めてみたものの、注文が思ったより入らない。開店後のお店から、いちばんよく伺うご相談です。
注文が少ない理由は、お店ごとに違います。営業時間の設定ひとつで止まっていることもあれば、メニューの見せ方で損をしていることもあります。この記事では、どこから確かめればいいかを順番にまとめます。連載「デリバリー出店ガイド」の最終章です。
まず確認する数字
見直しの前に、いまの状態を数字でつかみます。見るのは次の4つです。
- 注文数:日ごと、曜日ごと、時間帯ごとに並べます。昼と夜のどちらが弱いのかが分かると、手を打つところが絞れます
- お店が見られた回数:アプリでお店が表示された数や、お店のページを開いた人の数です。見られているのに注文が少ないのか、そもそも見られていないのかで、直すところが変わります
- 評価:星の平均と、最近ついたレビューの中身を見ます
- 受けられなかった注文:受付を逃した注文や、お店の都合でキャンセルした注文の数です
どの数字がどの画面で見られるかは、サービスによって違います。各社の管理画面の、売上や注文の画面から確かめてください。
Uber Eats の場合、公式の加盟店向けページでは、店舗の実績を測る指標として「星による評価の平均」「取り扱った注文の数」「オンライン率」「見逃した注文の割合」「注文処理のミス」の5つが挙げられています。各指標の実績と目標は、管理画面の Uber Eats マネージャーで確認できると案内されています(Uber Eats 公式「優れたサービスを提供するお店は Eats 厳選に」、2026年10月13日確認)。
見られた回数の数字が管理画面にない場合は、注文数と評価、受けられなかった注文の3つから始めて大丈夫です。
管理画面の数字の見方から、担当がご説明しますどこを見ればいいか分からない方も、お気軽にどうぞ 相談してみる →見直す順番
お金をかけずに直せるところ、注文に直結しやすいところから進めます。順番は次の6つです。
- 営業時間と受付の状態
- メニュー構成
- 写真と商品名
- 価格
- 配達に向く容器と梱包
- 評価とレビューへの向き合い方
1つ直したら、1〜2週間ほど数字を見てから次に進みます。いくつも同時に変えると、どれが効いたのか分からなくなるためです。
1. 営業時間と受付の状態
注文が入らない理由で、いちばん多いのがここです。お店が開いているつもりでも、アプリでは「休業中」になっていることがあります。
- アプリ上の営業時間が合っているか:店頭の営業時間と、デリバリーの営業時間を見比べます。ランチとディナーの間の休みも確認します
- タブレットがオンラインになっているか:電源が落ちていたり、Wi-Fi が切れていたりすると、注文を受けられません
- 受付漏れがないか:忙しい時間に通知の音が聞こえず、注文を逃していないかを確かめます。音量と置き場所も見直します
- 一時停止のままになっていないか:混雑で受付を止めたあと、戻し忘れていないかを確かめます
受付を逃した注文やお店の都合のキャンセルは、お客さまの体験を損ねます。Uber Eats では「オンライン率」と「見逃した注文の割合」が店舗の実績を測る指標に含まれています(出典は上と同じ)。まずはここを整えるのが近道です。
2. メニュー構成
次に、メニューの並びと品数を見ます。
- 看板商品がいちばん上にあるか:お店がいちばん食べてほしい料理、店頭でよく出る料理を先頭に置きます
- 品数が多すぎないか、少なすぎないか:多すぎると選びにくく、少なすぎると選ぶ楽しさがありません。よく出る商品を中心に、カテゴリごとに整理します
- セットがあるか:主食に、サイドメニューや飲み物を組み合わせたセットがあると、選びやすくなります
- 配達に向かない料理が混ざっていないか:時間がたつと味や見た目が落ちやすい料理は、出すかどうかを考え直します
3. 写真と商品名
お店のページは見られているのに注文が少ないときは、写真と商品名を見直します。アプリでは、お客さまはまず写真と商品名でお店を選びます。料理が大きく明るく写っているか、名前だけで中身が想像できるかを確かめます。
撮り方と名前の付け方は、第4章の写真と商品説明の記事で詳しく取り上げています。
4. 価格
近くの同じジャンルのお店と比べて、価格が高く見えていないかを確かめます。ただし、安くしすぎると、加盟店手数料を引いたあとに利益が残りません。値下げの前に、1品ごとに残る金額を計算し直します。
価格の決め方は、第3章のデリバリーメニューの価格設定の記事にまとめています。
5. 配達に向く容器と梱包
容器と梱包は、届いたときの満足度に直結します。評価やレビューにも表れやすいところです。
- 汁物やタレがこぼれないか:ふたの閉まり方を確かめ、必要ならテープや別容器を使います
- 温かい料理と冷たい料理を分けているか:同じ袋に入れると、どちらもおいしさが落ちます
- 揚げ物が蒸れないか:湯気の逃げ道がある容器を選ぶと、食感が保ちやすくなります
- 袋に入れる前に中身を確かめているか:入れ忘れを防ぐため、注文票と商品を見比べる手順を決めておきます
6. 評価とレビューへの向き合い方
評価は、お客さまがお店を選ぶときの判断材料になります。低い評価がついても、まずは中身を読むことが大切です。
- 同じ指摘が続いていないか:量が少ない、冷めていた、入っていなかったなど、くり返し出てくる声は、お店で直せることが多いです
- 直したことを手順にしているか:スタッフが替わっても同じように作れるよう、盛り付けや梱包の手順を決めておきます
- 良いレビューも読んでいるか:ほめられている料理は、お店の強みです。メニューの上のほうに置く候補になります
開店から3ヶ月は、こまめに見直す
開店から3ヶ月の間は、決まった日に数字を見て、小さく直すことをくり返します。
開店直後は、どの商品が出るのか、どの時間帯に注文が入るのかがまだ分かりません。3ヶ月の間に、確かめては直すことを続けると、お店に合ったメニューの見せ方が少しずつ固まっていきます。
確認する日は、たとえば週に1回、仕込みの合間など決まった時間にしておくと続けやすくなります。直すときは、前の節でお伝えしたとおり、一度に1つずつにします。
3ヶ月の間に見るところ
- 注文数:前の週と比べて、曜日や時間帯ごとの増え方、減り方を見ます
- 評価とレビュー:新しくついたレビューを読み、量・温度・入れ忘れなど、直せる指摘がないかを確かめます
- 受付漏れ:タブレットで逃した注文や、一時停止の戻し忘れがないかを確かめます
- 売れているメニュー:よく出る商品と、ほとんど出ない商品を分けておきます
3ヶ月の間に直していくところ
- 写真と商品名:見られているのに注文が少ない商品から直します。撮り方と名前の付け方は第4章の写真と商品説明の記事を参考にしてください
- メニュー構成:よく出る商品を上に置き、出ない商品は名前や写真を変えるか、外すかを考えます
- オプション(オファーや広告):使っている場合は、レポートで結果を見て、続けるか、内容を変えるか、止めるかを決めます
3ヶ月後は、原価と加盟店手数料を比べ直して価格を見直す
開店から3ヶ月たったら、お店の原価と加盟店手数料をあらためて比べ、利益が残らない商品の価格を変えます。
このタイミングで見直す理由は、加盟店手数料が変わるからです。当社経由で出店した場合の特典で加盟店手数料が0円になるのは、開店から最大3ヶ月です。4ヶ月目以降は、Uber Eats は30%(税込33%)、Rocket Now は加盟店手数料32%と決済手数料3%を合わせて35%(税込38.5%)になります。特典の期間中に利益が出ていても、料率が変わったあとも同じように残るとは限りません。
また、3ヶ月分の注文がたまっているので、よく出る商品と出ない商品をもとに、どこから手をつけるかを決めやすくなります。
3ヶ月後に確かめるところ
- 食材の原価:開店のときから仕入れ値が変わっていないかを確かめ、1品ごとの原価を出し直します
- 容器代:容器や袋、カトラリーなど、デリバリーだけにかかる費用も1品ごとに入れます
- 4ヶ月目以降の加盟店手数料:特典が終わったあとの料率で、売上から引かれる金額を計算します
- 1品ごとに残る金額:販売価格から、原価・容器代・加盟店手数料を引いて、利益が残るかを確かめます
- 価格を変える商品:利益が残らない商品は、価格を変えるか、量や組み合わせを見直します。よく出る商品ほど、影響が大きくなります
計算のしかたは、第3章のデリバリーメニューの価格設定の記事にまとめています。価格を変えたあとの注文の増え方、減り方はお店によって違うので、変えたあとも数字を見ながら調整していきます。
当社では、開店から3ヶ月の見直しに伴走し、3ヶ月後の原価と価格の見直しも担当が一緒に行います。料率が変わる前に価格を決めておきたい方は、3ヶ月後の価格の見直しのご相談からお問い合わせください。
オファーや広告を続けるか、注文データを見て一緒に考えます割引のあとに利益が残るかも、あわせて確かめます 相談してみる →キャンペーンや広告は、土台を整えてから
割引や広告は、お店を知ってもらうきっかけになります。ただ、使うのは営業時間やメニュー、写真を整えたあとがおすすめです。
Uber Eats の公式の加盟店向けページでは、Uber Eats マネージャーで「1つ買うと1つ無料」のようなオファーを作れること、複数の広告キャンペーンを同時に設定できること、オファーや広告の結果をレポートで確認できることが案内されています(Uber Eats 公式「Smarter tools on Uber Eats Manager to grow your business」、2026年10月13日確認)。
割引の分は、お店の利益から出ることになります。始める前に、割引後の価格でも利益が残るかを計算しておきましょう。写真や商品名が整っていないまま広告を出すと、見られても注文につながりにくくなります。使い始めたあとは、開店から3ヶ月の間のこまめな見直しの中で、続けるかどうかを決めます。
各社のキャンペーンや広告の内容、費用は時期によって変わります。使う前に、各社の管理画面や担当窓口で最新の条件を確認してください。
もう1つのサービスを足すかどうか、一緒に考えますUber Eats に出店中のお店の Rocket Now 追加もお手伝いします 相談してみる →1社で伸び悩むときは、併用も選択肢
見直しを一通り進めても注文が伸びないときは、出すサービスを増やすことも考えられます。
デリバリーのサービスは、使っているお客さまの層や、配達エリアの広がり方がそれぞれ違います。Uber Eats と Rocket Now の両方に出すと、これまで届かなかったお客さまにお店を見てもらえる可能性があります。
一方で、タブレットが2台になり、受付の手間も増えます。厨房が回るかどうかを考えたうえで決めましょう。サービスごとの違いは、第1章のデリバリーの選び方の記事で比べています。
当社経由で出店する場合、Uber Eats は通常35%(税込38.5%)の加盟店手数料が開店から最大3ヶ月0円です。Rocket Now は通常32%の加盟店手数料が開店から最大3ヶ月0円です(決済手数料3%・税込3.3%は別)。特典は、エリアや契約条件によって適用できない場合があります。
Rocket Now の加盟店手数料(通常32%)が最大3ヶ月0円当サイトからのお申し込み特典/決済手数料3%(税込3.3%)は別 特典を見る →よくある質問
開店してどのくらいで見直しを始めればいいですか?
一度にまとめて直してもいいですか?
開店から3ヶ月たったら、価格を変えたほうがいいですか?
低い評価や厳しいレビューがついたら、どうすればいいですか?
参考にした情報
- Uber Eats「優れたサービスを提供するお店は Eats 厳選に」 https://merchants.ubereats.com/jp/ja/technology/reach-customers/top-eats(2026年10月13日確認)
- Uber Eats「Smarter tools on Uber Eats Manager to grow your business」 https://merchants.ubereats.com/jp/en/resources/articles/product-highlights/may-2025-uber-eats-manager-tools/(2026年10月13日確認)



